太陽の竜と闇の青年
☆有言☆


少しだけ空気が重くなったから、話を変えようとしたのかファーナスはわざと少しだけ声を明るくして質問をした。


「あの、ルウさんたちの親はどうなったんですか?」


その瞬間、白虎の目が鋭く光るのを私は見逃さなかった。


今までの目も恐ろしいものを感じていたが、今の目は、今まで以上に怖かった。


地雷踏んじまったか……?


私がルウへと目を移すと、ルウは泣き笑いのようで、少しだけ暗い目をしていた。


「ルウ?大丈夫か?」


そのことに気がついた壱がルウの前に屈み込んで顔をのぞいていた。


ルウは小さくうなずくと、私たちをみた。


「残念ながら私は親に会ったことがない。ずっと叔母に育てられてきたから。親については何もいえない」


私たちはそれ以上質問をしてはいけない空気に襲われ、そのあとは莢に連れられて部屋をでていくことになった。
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