先輩へ… 16年後のラブレター
「本当に久しぶりだな。」

「うん。あれから16年も経っちゃったの。

急に来てごめんなさい。

ここに来てくれてありがとう。

私だってわかった?」

「うん。姿を見てすぐにわかったよ。

守衛の人が来て、何か呼んでる人がいるって言われて。

昔の彼女じゃねーか?ってみんなに言われて、もしかしたら…って思いながら来た。」

普通、呼んでる人がいるって言われてすぐにそこへ向かえないよね。

でも、先輩は来てくれた。

「水野先輩…

元気だった?」

「うん。りえちゃんは?

元気にしてるか?」

「あはは。あんまり…。

体は元気なんだけどね。

この通り子どももいるんだけど、あんまりダンナと上手くやれてなくて…。」

「そうかぁ…。」

「あ、でも、だからって訳で会いに来たんじゃないよ。」

うん。だって、私は子どもを連れて来ている。

それなのに、ダンナと仲がよくなくて助けてほしいみたいなことは、先輩を困らせるだけ。
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