先輩へ… 16年後のラブレター
「ずっとね、ずっと会いたかったの。」
「うん。」
「本当は、別れたくないのに別れちゃって…
ずっと後悔してたの。
でも、私から別れようって離れていっちゃったから、絶対に会っちゃいけないって思って。
でもね、去年の震災があったでしょ?
あれで、津波で大切な人を失った人たちを見たら…。
今までは、どこかで元気にやってるって思って我慢してたんだけど、それが『どこかで元気に』がそうじゃなくなって…。
ここ、海が目の前でしょ?
すっごく心配したの。
それで、一度電話を掛けてみたんだけど、『使われておりません』って…。」
「あー、今ウチ電話ない…。」
「それで、会わなきゃって考えるようになっちゃって…。
今日なら、花火大会の日なら、水野先輩がここを離れていても、花火を見に帰ってきてるんじゃないかなって思って…。」
「うん。」
「本当は、別れたくないのに別れちゃって…
ずっと後悔してたの。
でも、私から別れようって離れていっちゃったから、絶対に会っちゃいけないって思って。
でもね、去年の震災があったでしょ?
あれで、津波で大切な人を失った人たちを見たら…。
今までは、どこかで元気にやってるって思って我慢してたんだけど、それが『どこかで元気に』がそうじゃなくなって…。
ここ、海が目の前でしょ?
すっごく心配したの。
それで、一度電話を掛けてみたんだけど、『使われておりません』って…。」
「あー、今ウチ電話ない…。」
「それで、会わなきゃって考えるようになっちゃって…。
今日なら、花火大会の日なら、水野先輩がここを離れていても、花火を見に帰ってきてるんじゃないかなって思って…。」