先輩へ… 16年後のラブレター
「そっか…。ありがとな。」
「それで、別れた時の事を謝らなきゃって、ずっと思ってた。
あの時、私が手紙置いて行ったよね。
『もうここには来ません』って。
覚えてる?」
「覚えてるよ。」
「そのあと、ウチに来てくれたよね?」
「うん。」
「あの時ね、先輩泣いてたの。
泣いてる顔を見れなくて、ほとんど口もきかずに追い返すような事をして…。
あの頃先輩仕事してなかったでしょ?
親に反対されちゃってて…。
本当は別れたくないけど、別れるって決めたんだからって心を鬼にしちゃってて。
すっごく酷い態度とっちゃって…。
ごめん…。ごめんね…。」
「ううん。
あれは俺が悪いんだよ。
仕事もせずにプラプラしててさ。
そりゃ親も反対するって。
『家を継ぐ』って言えばよかった。
ごめんな…。」
そんな…、先輩が謝ることないのに…。
私が勝手に別れを決めちゃったのに…。
「それで、別れた時の事を謝らなきゃって、ずっと思ってた。
あの時、私が手紙置いて行ったよね。
『もうここには来ません』って。
覚えてる?」
「覚えてるよ。」
「そのあと、ウチに来てくれたよね?」
「うん。」
「あの時ね、先輩泣いてたの。
泣いてる顔を見れなくて、ほとんど口もきかずに追い返すような事をして…。
あの頃先輩仕事してなかったでしょ?
親に反対されちゃってて…。
本当は別れたくないけど、別れるって決めたんだからって心を鬼にしちゃってて。
すっごく酷い態度とっちゃって…。
ごめん…。ごめんね…。」
「ううん。
あれは俺が悪いんだよ。
仕事もせずにプラプラしててさ。
そりゃ親も反対するって。
『家を継ぐ』って言えばよかった。
ごめんな…。」
そんな…、先輩が謝ることないのに…。
私が勝手に別れを決めちゃったのに…。