誘惑のクラン(血族)
「あ、あの! 私、着替えてきますっ」


璃子はベッドから降りた。


******


璃子が慌てたように部屋を出て行く後姿を見ながら、優真はいつになく満ち足りた気分でいることに気づいた。


恥ずかしさも無くなるように暗示をかければよかったか?


いや、彼女の恥ずかしさは私を楽しませてくれる。


このままでいい……。


しかし、璃子の今後を考えると、眉根を寄せてしまう。


長が黙っていないだろう……。


香織も受け入れないはず。


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