未来からのおくりもの(仮)
「どういうこと…?」
体の力が抜け、ペタンと床に座り込んだあたし。
わけがわからない状況に頭がついていかない。
なんとなく新しかった廊下、いつもより低く感じた校庭の桜の木、調理室の黒板、そしてこの教室。
オカシくない?
オカシイよね?
何かがヘンじゃない?
「こんなの変だよっ!!」
床に手をついて項垂れるしかなかった。 もう何が何だかわからない。
正しいのはこの由良って人なの?
じゃあ、あたしは?
何者?
じわりと滲んだ視界に由良の上履きが見えた。
見上げると、心配そうに眉を下げて私の前にしゃがんだ。
「なぁ、倒れた時頭でも打ったか?」
「それってやっぱりあたしがオカシイって事?」
「あー、…つーかお前の言ってる事、が?」
なにそれ。 今更そんなオブラートに包んだ言い方しないでよ…
本当に惨めな気分になるじゃない。
「まぁ、でもお前が本当の事を言ってんならコレの説明がつかねーな」
由良が再びあたしの生徒手帳を取り出し、不思議そうに眺める。
「……………」
その時何か気付いたのか、由良があたしに視線を寄越して再度手帳を見遣った。
「なに?」
「コレ………や、なんでもねーわ」
「言いかけといてやめてくれる? 何!!」
由良は前髪をガシガシかくと、手帳を指しながら言いにくそうに口を開いた。
「………あのさ」