好きだと言えなくて
俺は姉貴の言葉が妙にひっかかって・・・
春乃のことが気になって仕方がなかった。
「俺・・・ちょっとトイレ行ってくるよ!」
そう言って、俺は姉貴を置いて、春乃たちを探すために、来た道を戻って行った。
くそっ!どこ行ったんだ!
祭りの人ごみの中、小さな春乃を探すのは至難の技だった。
でも、俺の春乃を想う気持ちは、そんな人ごみにも負けず、春乃の姿を俺の視界に捉えたんだ。
人ごみから離れて人気のない場所へと連れて行かれる春乃。
俺は人をかきわけ、かきわけ・・・春乃たちが行った神社の奥へと進んで行った。