好きだと言えなくて

外に出ると、辺りは少し暗くなっていた。
あたしは携帯を取り出して、俊ちゃんにメールを送った。

「俊ちゃん、あたしのせいで熱が出てしまったみたいで・・・ごめんなさい。それと、彼女があたし達のこと勘違いしてるみたいだから、あたし達はなんでもないんだって、ちゃんと言ってあげて・・・大事にしてあげてね・・・」

メールを打ちながら、あたしは涙が止まらなかった。

俊ちゃん・・・好き・・・
この気持ち、もう少しだけこのままでいさせて・・・
ちゃんと俊ちゃんのこと忘れるから・・・

暗くて良かった。泣いててもわからないから・・・


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