正しい殺人事件
「ふうん、そんなんか。幼なじみは、まじないとか信じてるのか?」
つまらなさそうに言う。
聞いてくるが、興味があるわけではない。
ただ、暇を潰したいだけ。
『おまじないねぇ。奈々ちゃんの気持ちを手に入れられるのなら、なんでもするよ』
茶化して答える幼なじみ。
「はいはい、ありがとー」
『そういえば奈々ちゃん。期待していた事件が起きたけど?』
「こんなの期待してない!私はもっとドラマチックな事件を」
奈々が足を踏みならし不平をぶちまける。