Cotton Candy【ベリカ限定】
「欲しいの?」


立ち止まったあたしにすぐに気付いた雅が、不思議そうに訊いた。


「いらない……」


あたしが首を小さく横に振ると、彼はクスッと笑った。


「いらないのに、立ち止まらないだろ?」


「見てただけ……」


悪戯な笑みを浮かべて訊いた雅に、あたしは小さく返した。


「素直じゃねぇな……」


彼はフッと笑った後、屋台で綿菓子を作っていたおじさんに声を掛けた。


「すみません!綿菓子、二つ!」


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