Cotton Candy【ベリカ限定】
「それに、からかってる訳でもねぇから」


雅は静かに言うと、あたしを真っ直ぐ見つめた。


そして、彼はどこか寂しそうな笑みを浮かべた。


「姫華に会えなくて、寂しかった……」


「冗談……言わないでよ……」


あたしは咄嗟に言い返して、屋台に視線を戻した。


「冗談じゃねぇから……」


雅はそれだけ言って、そのまま黙り込んだ。


いつの間にか、屋台のおじさんは二つ目の綿菓子を作り始めていた。


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