Cotton Candy【ベリカ限定】
雅の家は、あの紫陽花の公園のすぐ近くだった。


外壁がグレー、屋根は黒くて、落ち着いた感じの一軒家。


周りには、同じような形の家が並んでいる。


「おいで」


雅は黒い門扉(モンピ)を開けると、あたしの手を引いた。


そして玄関の鍵を開け、あたしを中へと促した。


「お邪魔します……」


あたしが小さく呟くと、雅はクスクスと笑った。


彼が笑った理由を訊きたかったけど、何となく照れ臭くて何も訊けなかった。


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