Cotton Candy【ベリカ限定】
「なぁ、姫華……」


「何?」


あたしは、雅の腕の中から顔だけを上げて訊いた。


「呼んでみただけ」


「何それ……」


言いながら自然と笑みが零れて、心が温かくなったような気がした。


「姫華の笑顔、好きだな……」


雅はそう呟いた後、指先であたしの前髪を優しく掻き分けて、額にそっとキスをした。


彼の首元から、雨と混ざった香水の匂いがする。


あたしは少しだけ背伸びをして、雅の唇にキスをした。


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