Cotton Candy【ベリカ限定】
「そっか……。もうすぐ帰って来るんだっけ?」


あたしは、精一杯の笑顔で雅に訊いた。


「あぁ……。夏休みが終わるまでには、母さんが帰って来るよ。そしたら、家は俺達だけの空間じゃなくなるな」


彼は頷いた後、少しだけ悔しそうに笑った。


「そうだね……」


雅の嘘を責めたりはしない。


そんな事、出来ない。


雅を絶対に失いたくなくて…


あたし達の間に出来た歪(ヒズ)みに、気付かない振りをした。


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