Cotton Candy【ベリカ限定】
いつだったか忘れたけど――。


雅と付き合い始めた頃、彼はあたしを抱き締めながらこう言った。


「俺が卒業しても寂しくないように、第二ボタンは姫華にやるよ」


「いらないし……」


だけど、素直になれなかったあたしは、ぶっきらぼうに呟いた。


「素直じゃねぇな」


それでも、そう言った雅には、きっとあたしの本音がわかっていたハズ。


だからこそ、あの時は彼の第二ボタンは自分(アタシ)の物になると思っていた――。


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