Cotton Candy【ベリカ限定】
「じゃあな……」


雅はそう言うと、踵を返して階段を降り始めた。


待って……


あたしは、もう二度と同じ後悔をしたくない。


行かないでよ……


心の中では必死に叫んでいるのに、涙が邪魔をして声にならない。


胸が苦しい。


喉が熱くて堪らない。


だけど…


「雅っ!!」


声を振り絞って、雅の名前を精一杯叫んだ。


その瞬間、彼は足を止めてゆっくりと振り返った。


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