ねこ と うさぎ と くま のものがたり (完)
『んにゃぁ~』
おれは見せつけるように、甘い鳴き声を出しながら、みぃちゃんの足元に絡みつく。
「なぁに?レオ」
みぃちゃんはおれのことを抱き抱える。
みぃちゃんのふわふわな腕と胸の間に抱かれて、おれは甘えるように鳴いてじゃれる。
「甘えん坊なんですよー。あ、篠田センパイも抱いてみますか?」
!!!
い、嫌だ!
男に…ライバルに抱かれるなんて、屈辱!
「あ、いや、俺はいいよ」
あっさりと断るシノダ。
お、もしかして、おまえもおれのことをライバルだと思ってんのか?
おれは何だか優越感でいっぱいだった。