ぞっこん☆BABY〜朔ver〜



イライラは多少収まり、ゆっくりと愛梨から唇を離した。



愛梨は………真っ直ぐ俺を上目遣いで見てきた。



その表情は怒ってるわけでも泣いてるわけでもなくて――…


頬を赤くし下唇を噛んで、哀しそうな寂しそうな表情で……。




「最低」




言葉はとても残酷だった。



それだけを残して愛梨はその場を去り、俺をぶつなり蹴るなりできたのに、愛梨は何もしてこなかった。



俺は……愛梨がいなくなってから、自分のしたことの重大さに気づいた。



何やった?


久々に会った元カノに……しかも後輩に……。


バカじゃねぇのか。



今さら後悔して、自分が何を思ってキスをしたのか分かんなくて再びイライラが募る。



2本目のタバコに火を点け、心を落ち着かせようとした。



……けど、一向に落ち着きそうにはない。



愛梨の言葉が頭の中でリピートされて、そのたびになぜか胸が痛くなる。




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