ぞっこん☆BABY〜朔ver〜
『先輩は逃げて怖がってるだけです』
『別れや素直になることをめんどくさがってるだけです』
『先輩は傷つくのが怖いだけでしょ?だから本気になる前に自分の気持ちにストップかけるんでしょ?』
結局どの言葉も――…図星。
図星だから何も言い返せなかった。
愛梨の言ってることは全部正しかった。
めんどくせぇって思ってある一定の線を越えなければ、傷つくことも別れることもなくなるって思ってた。
ただ逃げてただけだった。
愛梨の―――……最後の表情が忘れられない。
無理矢理キスしたのに、あいつは本気で抵抗しなかった。
表情も態度も、言葉も………あいつの1つ1つの理由が分からねぇ。
するといきなり、ジャリ――…と、公園の入り口にある砂利を誰かが踏む音が聞こえた。
愛梨?
そう思い、音がした方向を見ると――…そこには愛梨じゃなくて見覚えのある女が立っていた。
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