君に夢中
しばらくして、お母さんが警察に電話をした。
少し経って警察の人が来た。
わたしは警察の人にいろいろ聞かれた。
「君が家に帰ったときお兄ちゃんとその友達は
もう倒れていたの?」
「ううん。お兄ちゃんの友達だけ倒れていたの。」
「じゃぁ、君が帰ったときお兄ちゃんは生きていたの?」
「うん。」
「お兄ちゃんはなんか言ってた?」
「笑荷、ごめんね。って言ってた。」
「そして君の目の前で死んだの?」
「うん。自分で死んだ。」
「そうなんだ。ありがとう」
とりあえず聞かれたことに必死に答えた。
でも目から流れる涙は止まらなくて
お母さんもずっと泣いていた。
お母さんの涙を始めて見た。
わたしが泣かせてしまったと思ってお母さんに
近寄れなかった…。