〈短編〉かわいくなりたい
4:初めての告白
え!!??なんで和也がいんの??しかも部活の服を着ているし…

てか七菜がいない!!私はキョロキョロ教室を見渡してると・・・・

「七菜先輩なら俺が教室に来たら用事あるから帰るねっていておいてって言われた。」


七菜の野郎──アホかぁ!!


「そ…そうなんだ」


てかさっきの和也の愚痴聞かれたかな??もう最悪…
てかまた沈黙だぁ──き…気まずい…。


「てかどうしたの私の教室に来て・・・」


「ん?あぁ─なんかうちの親が2人で出掛けるもんだから今日は陸ん家でお世話になりなさいって言われたもんで…」

え…てことは…和也が私の家に泊まるってこと!!!!???

「えええええ──────!!!!」

私は大きな声で和也の顔を見て叫んでしまった。

「うるせぇ!!なにがええだよ??!!よく陸ん家に泊まりに来たじゃねーかよ…」


和也怒鳴りながらだんだんと呆れたような声になってきた。
そりゃ…そういうことはあったけど…それは中学生の話でしょ?
高校生になってそんなことなかったじゃんかぁ─


しかも急とか…1番困るんですけど……


「それってうちの親知ってんの??」


「まだ言ってないけど陸の親に言わなくてもOKしてくれるだろ?」

それはそうか……


「そうだよね…」


また・・・沈黙だ…運動場からサッカーをやっている人の声や帰る人の声が聞こえた。


そんなときに和也と目が合った。
和也が口をゆっくりと開いた。


「あのさぁ─…」

──ガラッ──

私と和也はドアの開くほうを見た。
そこには和也と同じく野球部の同年の鈴木君がいた…。


タイミング悪いなぁ──


「あのさぁ─高橋に話があんだけど…」


いいずらそうに和也をうかがいながら聞いてきた
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