〈短編〉かわいくなりたい
「ふぅーん……」



鈴木君はなにか分かったような顔をして私を見た。



なに??って鈴木君に聞くと横に首を降った。



なによ…じゃあそんなに私の顔見なくてもいいじゃん。




「高橋さ急にかわいくなったよな…」



ニコっとして私の顔を見た。
そんな…真っ正面から言われるとすごく照れるんですけど…



「そ…そんなことありませんよ!」



今思うと2人で男の人と喋ったの初めてかも…。
男と喋るのは和也とか和也の弟ぐらいだし…。
なんかそう思うとドキドキしてきた。




「なんかそれで一目惚れしたみたいなんだよね」




鈴木君の顔は急に真剣な顔になったもんで私はびっくりしてしまった。



てか……一目惚れ??



「誰にですか??」



「高橋」



「何年何組??」



「クスッ……今目の前にいる人」


笑いながら私の顔を見て言った。



私は教室の周りを確認すると自分に指を指してありえないでしょうという顔をして言った。




「あ…あたしですか?!」




鈴木君は大笑いしながら言った



「アハハハ。声でかすぎ目の前って高橋しかいないだろ??」



「アハハハ…そ…ですよね」


私は苦笑いしながら言った。は…ははは初めて告白されたかも…





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