〈短編〉かわいくなりたい
嘘!!??

え!!??ゆ…ゆゆ夢じゃないか…。

冗談…だよね??

「冗談ですか??」

苦笑いしながら鈴君を見た。
鈴木君も苦笑いをすると…

「俺は…高橋が好き」


鈴木君の顔をみると顔を真っ赤にして真剣な瞳で私をとらえた。
嬉しい…だけど私は、和也が好き。


「今…返事が欲しいわけじゃないから…ただ俺の気持ちを知ってて欲しくてさ!!」


よかった。こういう時どうやって言えばいいのか分からないし、正直焦った。


「あと、好きな人がいるなら早めに告ってね。高橋さ、顔に出やすいからちょっと嫌なんだよね」


「……へ??」


今…なんと…。
鈴木君知ってんの??!!な…なんで!?


鈴木君は私の顔をみてまた笑った。

「アハハハッ本当に高橋顔に出やすいな!!今なんで!?って思ったやろう??」


……………当たりっす。


「私の好きな人知っているんですか??」

鈴木君は意地悪な顔をした

「うん!!野球部の後輩の宮崎和也でしょ??」


す…すごい。

「最悪…私顔に出まくりなんだ…」

自分の顔を両手で隠すようにした。


「出まくりだね(笑)でも本人は気づいてないっぽいけど」


「そう…思いますよね」
< 21 / 34 >

この作品をシェア

pagetop