〈短編〉かわいくなりたい
そりゃ…和也だって他の女の子だって喋ったりするかもしれないし…彼女とかいるかもしれないし…って!!

なにマイナス方向に考えてんの!!


だって私にあまり笑顔見せないくせに…前、女なんて苦手とか言ってたのに…。
なんかいつも和也と女の人が話していると胸が痛い。


そんなことを思いながら門までついた。


「じゃあ!!これから積極的に色々話しかけたりすると思うけど…ヨロシク」


「あ…はい。…なんか色々話を聞いてくれたりアドバイスくれたりしてありがとうございます。」

こんないい人にやめてくださいとは言えず…
お辞儀を軽くした。


「だから敬語はいいって。アドバイスなんかしてないよ!!俺が思ったことを言ったまでさ」

「じゃあバイバイ」

と手を振りながら言った。


「うん!!バイバイまたね」


と手を振って私が見えなくなるまで手を振ってくれた。



はぁ…今日和也がわたしの家に泊まりにくるんだよな。
嬉しいけどなんか気まずくなりそう。
鈴木君に声掛けられた所見られたんだし……
って!!鈴木君に失礼だ!!ごめんなさい、鈴木君──


家に和也が泊まりにきたときのことを想像しながら家に帰った。

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