チョコレートトラップ
なんで、なんで私が
ウソタなんかに
反応しちゃってるんだろう。
自分が自分で
なくなってしまったみたい。
私のすねたような言葉に、
ウソタがようやく
穏やかな表情に戻って
ニカッと笑う。
「俺は、“彼女”を
守っただけだっつーの。
“彼氏”として、
当然のことだろ?」
今までの私だったら、
この台詞に対して
言い返していた。
でも、なんだか
いつものように
言い返せない自分がいる。
それよりも、
胸の奥がじんわり温かく
満たされているように感じる。
―――悔しいけれどじわりじわりと、
ウソタのペースに
はまってきているのかもしれない。
ウソタなんかに
反応しちゃってるんだろう。
自分が自分で
なくなってしまったみたい。
私のすねたような言葉に、
ウソタがようやく
穏やかな表情に戻って
ニカッと笑う。
「俺は、“彼女”を
守っただけだっつーの。
“彼氏”として、
当然のことだろ?」
今までの私だったら、
この台詞に対して
言い返していた。
でも、なんだか
いつものように
言い返せない自分がいる。
それよりも、
胸の奥がじんわり温かく
満たされているように感じる。
―――悔しいけれどじわりじわりと、
ウソタのペースに
はまってきているのかもしれない。