チョコレートトラップ
キャピキャピして

元気いっぱいな後輩の姿を

目の当たりにしてしまった今、

果たして私も同じように、

いやそれに負けないくらい

笑顔でチョコを渡せるだろうか。


そう思うと、

それまで心に満ち溢れていた

自信が急にしぼんでいく。


溜め息混じりに

凛が私の背中をさすりながら

声をかける。


「今はさすがの芹菜も

 ムリだと思うしね。

 放課後までに

 チャンスを狙って

 高橋くんを呼び出してみたら?」


「よ、呼び出す……!」


凛の提案に

私の目が飛び出そうなほどに

見開く。








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