チョコレートトラップ
その時、校舎内に
5時間目開始のチャイムが
鳴り響く。
ウソタから開放される安堵と、
ウソタの温もりから
離れてしまう寂しさで、
感情が複雑に絡まりあう。
「チャ……イムが鳴ったから、
教室戻んなきゃ」
ドクドクと大きくうねる
鼓動を抱えるように、
ウソタから身体を離して
胸に手を当てる。
表情を崩すようすもない
ウソタがふふっと笑ってから、
「俺が守ってやるから、
安心しろ」
と、とろけるような言葉を
投げかけた。
ウソタって、
こんなヤツだったかな……。
私の知ってるウソタは、
いつも嘘ばかり口にしていて、
ふざけてて、
本当にろくでもないヤツ
だったはずなのに。
私の中で、ウソタのイメージが、
日に日に
塗り替えられていっている
気がして仕方がない。
5時間目開始のチャイムが
鳴り響く。
ウソタから開放される安堵と、
ウソタの温もりから
離れてしまう寂しさで、
感情が複雑に絡まりあう。
「チャ……イムが鳴ったから、
教室戻んなきゃ」
ドクドクと大きくうねる
鼓動を抱えるように、
ウソタから身体を離して
胸に手を当てる。
表情を崩すようすもない
ウソタがふふっと笑ってから、
「俺が守ってやるから、
安心しろ」
と、とろけるような言葉を
投げかけた。
ウソタって、
こんなヤツだったかな……。
私の知ってるウソタは、
いつも嘘ばかり口にしていて、
ふざけてて、
本当にろくでもないヤツ
だったはずなのに。
私の中で、ウソタのイメージが、
日に日に
塗り替えられていっている
気がして仕方がない。