チョコレートトラップ
このチョコ、

何があっても絶対に

高橋くんに渡そう。


このまま何もしないで

後悔するんだったら、

行動に移した方が

いいに決まってる。


でもやっぱり……。


私の心の葛藤を

見透かすかのように凛が

今度はにっこりと笑った。


「落ち着けば絶対に

 大丈夫、芹菜」


「うん。

 ありがとう、凛」


その時、校内に

今日の始まりを告げる

チャイムが鳴り響いた。


「やばっ。早く教室行こ!」


そう言うと凛は

私の手を取り昇降口へ

走り始める。





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