Apasionado!3~俺様社長様の甘い誘惑~
昼御飯を済ませて
「ほな行きまひょか?」
「はい」
荷物は置かせてもらい涼もリュックを置いていく。
陽菜は女将さんに『リリーのポシェット、かわいいでしょ』と自慢してる。
本当に保育園以外は絶対に持っていくんだから。
置き家から歩いて直ぐの所に歌舞練場はある。
おめかしをしたご婦人方や恰幅のある紳士達がたくさん。
「ママ、バスだね」
「本当ね」
「最近は団体旅行のお客様も大勢来てくれはります」
そうよね。
個人で来たらどうしたら『都をどり』を観れるのか分からないわよね。
「ママ、しゃくらきれいね」
歌舞練場の前に大きな桜。
「本当に綺麗。今が満開ね」
「陽菜ちゃん、涼君、写真撮りまひょか?」
「えっ?」
「うん。おばちゃんおねがいね。おにいちゃん」
涼の手を引いて桜の下へ。
「志織さんも。うちが撮りまっさかいに。デジカメ持ってきましたんや」
バッグからデジカメを取り出して
「志織さん」
「あ、ありがとうございます」
慌てて二人の傍へ。
「撮りますよ。はい、チーズ」