Apasionado!3~俺様社長様の甘い誘惑~



日曜日


「パパ」


「パパ、起きて。もう8時半回ってるよ」


「ぅう~ん」


目を開けると


「り、涼」


「早く起きてよ。僕お腹が空いたよ」


えっ?


時計に目をやると8時半回ってるどころじゃなく9時に近い。


慌てて起き上がり


「わ、悪い。すぐ用意するから」


「うん、下で待ってる」


部屋を出て行きかけた涼が


「ママから電話あったよ」


「なんて?」


「ちゃんと朝御飯食べたかって」


「……」


「食べたよって。パパに代わってって言われたんだけどトイレに入ってるって言っといたよ。ちょっと嘘ついたけどいいよね」


「あ、あぁ。助かった」


「うん。男同士は助け合わないと」


「……」


ニコッと笑い出て行った。


はぁ~


なんかいっちょまえなことを言うようになった。


だけど、こんなに寝坊するなんて思わなかった。


まだ寝てるなんて志織にバレたら…確実に怒り狂う。


今回の涼の嘘は我が家の家族平和の為だ。



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