Apasionado!3~俺様社長様の甘い誘惑~
昼から涼とキャッチボールをしたり、またパソコンを教えたり。
今日は一日涼の相手だ。
「パパそろそろ作ろうか?」
「そうだな」
時間は4時を回っている。
二人キッチンに行き
「えっと玉葱のみじん切りだって。パパ出来る?」
みじん切りって細かく切ればいいんだよな。
「あぁ、大丈夫だ」
「うん。じゃあお願いね」
まな板に玉葱を置いて、涼はボウルにパン粉と牛乳を計量スプーンで計りながら入れている。
さてとみじん切りか。
皮を剥いて半分に切って
――
―
なんでこんなに目にしみるんだよ?
って俺だけか?
みんななるのか?
「パパ大丈夫?」
「あ、あぁ」
「はい」
「サンキュー」
涼がタオルを差し出す。
「玉葱ってやっぱりしみるよね」
お前は知ってたのか。
「だけどママは泣かないんだよね。しみないのかな?」
「きっと慣れだろうな。毎回泣いてたら料理なんてやってられない」
「ハハハ…そうだね。コックさんならもっと大変だもんね」
「そうだな」