Apasionado!3~俺様社長様の甘い誘惑~
「母の日や誕生日を迎える度に子どもの成長をつくづく感じます 」
「ん」
「私達も同じように成長出来てたらいいんですけど」
「俺はお前と違ってちゃんと成長している」
お前と一緒にすんな。
「フフフ…そうですね。恭介さんも今では確りいい父親してますもんね」
「はぁ?」
『いい父親って』って…
「俺は前からいい父親だ」
「だって恭介さん、昔は父親どころか結婚すら考えたことなかっ たでしょ?」
「……」
確かに俺は独身主義者ではなかったが『俺が』結婚するなんて、まして子どもをもつなんて考えたことすらなかった、志織と出逢うまでは。