運命‐サダメ‐



それを、何度も後悔した。


全然日本に帰らず、姉の様子に気付けなかったことに。




「昔からお姉ちゃんと仲良くて、いつもメールのやり取りはしていた。

だから、お姉ちゃんから結婚すると聞いた時には、自分のことのように喜んだんです」




電話で聞いた。


その時のお姉ちゃんの嬉しそうな声を、今でも覚えている。


その様子を思い出し、顔が綻ぶけど、すぐに沈んだ気持ちになる。




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