Love Flower 〜いつのまにか〜
「だって時間ないんだもん!
ごめんね!」
目を擦ってた楓はキョトンとして、
動きを止めた。
「あれ?
おねえちゃん、夏祭り行くんだよね?」
「うん。そうだけど?」
何を、今更?
「だって夏祭りは19時からでしょ?
まだ朝だよ?」
あぁ、そっか。
楓には言ってなかったんだっけ。
「午前中には皆で勉強会やるんだよ。
着付けも由佳里ママにしてもらわなきゃいけないし。」
髪を結びながらいうと、
あーなるほどね〜
と言いながら布団に潜り込んだ。
まだ寝るのかい!(笑)
って言いたいとこだけど今はそんな暇もない。
「お母さぁーん、
パンちょーだい!」
身支度終了して、後は朝ご飯だけ。
「テーブルの上に準備してあるわよ。」
さっすが、お母ちゃん!
見ると、トーストにサラダに牛乳にフルーツ・・・。
あの・・・・、
こんなに食べてらんないんですけど。
ごめんね、と謝って、
パンだけ食べて家を飛び出た。
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