変わった二人の変わった戦い【短編】
『姉ちゃん?俺兄ちゃんやたら信じれる』
『雫もな兄ちゃん信じる』
へ?
うちを見上げて満面の笑みで
言うてくる二人
『美月?』
こんな女たらしの奴を
ってまぁ仮定やけど…
会ったばかりの坂上を
信じれるん?
『二人共なに言うてんよ~』
そう軽くかわしてうちゎ
家へと歩き始める
そらなんかがめつくないし
アホやけど子供好きやし
うちがつられてしまうし
変わった奴やのゎ分かる
やけど信じたアカンねよ
オカンやって絶対
そうやって騙されたんや
あんなに苦しいなら恋って
やつをしやんかったらいいし
男を信じへんかったらいい
思い出すんや美月!
『ってあんたどこまで着いてくるんよ』
後ろを振り返って一言
『言うたやろ?見てみたいって』
ん?
て顔しながら笑顔な坂上
はぁ…
あんたがおったら
調子狂うから嫌なんよな…
でも
雫も晃もなついてるから
相手してもらっとこかな
男は使いよう?