モントリヒト城の吸血鬼①~ヴァンパイアの花嫁~
気がつけば、周りは甘い香りのスイーツで囲まれていて、
その中央に、まるでパーティのメインのケーキのように
横たえられた自分。

小さな子供のような影が姫乃の乗ったテーブルの周りで
細々と動き回り、そして出て行った。

姫乃の手足は、何か冷たく重いモノで固定され、
露わになっている肌は、リボンのような細く長い布で
飾りつけられていた。


…そう、そして。


壁際には、顔までは見えなかったが、見知らぬ男が立っていて。


すぐに、あの、奇妙な男が現れて優雅な笑みでこういった。


「憂い顔もいいですが、貴女の淫猥な顔も楽しみです。」
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