モントリヒト城の吸血鬼①~ヴァンパイアの花嫁~
「わたしに、
凍夜の花嫁になって
ほしいんでしょう?
いいわよ。
あなたの望み通り
なってあげる。
その代わり、
あなたはわたしに
今ここで殺されて
頂戴。
目障りだから。」

まるでちょっとした
頼みごとのように
あっさりと言って
のける姫乃に、
激しい憤りが
湧きあがる。



冗談ではない。


こんな女、
やはり信用する
べきではなかった。

これがこの女の
本性だというのなら、
絶対に凍夜の命など
預けるわけには
いかない。

「ふざけるな…!
お前のような女に、
凍夜を渡すものか!」

「あら、ここで死ぬ
あなたには、
凍夜がこの先
どんな目に遭おうと
関係ないでしょう?」

「!」
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