モントリヒト城の吸血鬼①~ヴァンパイアの花嫁~
「…。…っっ!!
姫乃っ!!」

騙された、と
気付いて、ノークスは
思いきり怒鳴った。

「いくらわたしが
大事にされてるからって、
双子の弟殺したら
凍夜に恨まれるに
決まってるじゃない。」

しかし、ノークスの
怒声など気にもかけず、
姫乃はコロコロと笑う。

「…大事な、弟なのよ。
ノークス。」

悪戯っぽく
笑ったままの目が、
ノークスの視線を
とらえた。

「弟の罪悪感を
ぬぐってあげたくて、
母親を殺す
決断をするほど、
大事な弟なのよ。」

「!!」

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