光のもとでⅠ
「ほら、やっぱり普通に親子で普通に兄妹じゃん」
ここに唯兄がいてくれて良かった……。
「……唯兄、唯兄も本当のお兄さんになってくれるのでしょう?」
訊くと、一瞬目を見開いてすぐに細めた。
「リィが許してくれたら家族になる」
「どうして? 私、反対なんてしないよ」
「とりあえず、泣き止んでから言ってくれるかなぁ?」
唯兄は病室に置いてあるティッシュの箱を私に向けた。
蒼兄と唯兄がソファの方へ行き、お母さんがスツールに掛けた。
お母さんはまだハンカチで目を押させている。
そんなふうにみんなを観察している私もあまり人のことが言える状態ではない。
ティッシュで何度涙を吸い取っても止まらなかった。
「困ったわね……涙腺って壊れるのかしら?」
「私も最近同じことを考えてたんだよ」
そう答えると、お母さんがふっと笑った。
つられて自分の口角も上がる。
ここに唯兄がいてくれて良かった……。
「……唯兄、唯兄も本当のお兄さんになってくれるのでしょう?」
訊くと、一瞬目を見開いてすぐに細めた。
「リィが許してくれたら家族になる」
「どうして? 私、反対なんてしないよ」
「とりあえず、泣き止んでから言ってくれるかなぁ?」
唯兄は病室に置いてあるティッシュの箱を私に向けた。
蒼兄と唯兄がソファの方へ行き、お母さんがスツールに掛けた。
お母さんはまだハンカチで目を押させている。
そんなふうにみんなを観察している私もあまり人のことが言える状態ではない。
ティッシュで何度涙を吸い取っても止まらなかった。
「困ったわね……涙腺って壊れるのかしら?」
「私も最近同じことを考えてたんだよ」
そう答えると、お母さんがふっと笑った。
つられて自分の口角も上がる。