♥♥♥危険なアフタースクール〜♥♥♥

「真面目だし、どうやら、過去に固執するタイプなんだね?すみれは」
雷馬から返ってきた返事は、すみれの予想外のものだった。

「いやいや、そういう話になりますか?ならないですよね? 親しくもないのに、呼び捨てはきになりますよ、普通」


雷馬は、わけがわからないような表情をして訴えかけてくるすみれの顎を人差し指で、くいっ持ち上げ、キスが出来そうな距離まで、ぐんと顔を近づける。

「うっ」
雷馬の顔が近づきすぎて、息苦しくなり思わず呻いたすみれ。

そんなすみれに構うことなく、さらに近づいてくる雷馬。

すみれは、雷馬の魅惑的に光る瞳にすっかり魅入られそうになっていた。

「知ってるかな? この世の中で極上の味がするものを。今までにすみれが味わった事の無いような」

ーーー極上? 今までに味わったことがない?何だろう、それは。

頭がパニックに陥ったものの、どうした訳か雷馬に見つめられると動けなくなる。


動けなくなっているすみれに近づき、雷馬はすみれの鼻先にちゅっと触れるだけのキスをした。

しばし、すみれは呆気にとられて放心状態になった。



……


……


……


「///な!なんで!いきなり!鼻、鼻に〜」

すみれは両手で雷馬の胸を強く押しやった。



でも、雷馬の体はびくりとも動かなかった。


「すみれ、ごめんね。そう簡単には唇にキスは出来ないんだよ、俺」


ーーー話が噛み合ってない! 唇にして欲しいなんて言ってない! キスなんて鼻でも信じられない!私は、鼻にキスされたことも初めてなんだから〜


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