総長が求めた光 ~Ⅲ神と獣~【完】
「グハッ・・・!!」
後ろによろめきはするものの、倒れはしない。
「てめぇ・・・・!」
口の端から流れる血を手の甲で拭いながら鋭く睨む。
俺は緩く笑いながら、しっとり呟いた。
濡れた唇からは甘い言葉が出る。
乾いた唇からは・・・・
「俺達の"愛"のために。シンデイケ・・・・。」
その乾きを潤すために鋭利な言の葉が・・・。
さぁ、お前のその滴る液で俺の乾きを癒して?