総長が求めた光 ~Ⅲ神と獣~【完】
「てめぇ、自分が一体何したかわかってんのか!?」


病室の外、壁に叩きつけられた。


ひんやりとした冷たさが、壁から背中へと伝わって来る。


胸ぐらを掴まれたまま、シンの怒り狂った目を冷ややかに見つめ返した。


あの後、レナは俺の言ったことを信じ笑顔も見せてくれるようになった。


「親父には、俺から自分で言いますよ。シンさん。」


「!!‥‥そうかよ、なら好きにしやがれ。ヤミ。」


放すというよりも、また壁に叩きつけられる。


「てめぇとは、もう双子でもなんでもねぇ。今日からてめぇは、俺の下僕だ。」


下僕‥‥別に前と変わらねぇじゃねぇか。


「いいか、レナに手出してみろ。殺すぞ。」


「わかりました。」


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