私の刑事さん

いじめられてる私を見て相談室の先生が声をかけてきた。

あの時の私はまだまだバカだったからペラペラと全部話した。

次の日から、先生は私のことを『バイ菌』のように扱った。

私が触った物は全て消毒して、私が触った服は捨てて

全く面白い話だ。

「どうした?」

「あっ…」

私は何してるんだろう

「帰らなきゃ」

私と一緒にいたらこの人まで汚れてしまう。

私は急いで荷物をまとめて、靴を履いた。

「待てよ」

何が起こったのか分からなかった。

気付いたら背中に重たい物を感じた。

「帰さねぇよ」

「……え゛っ!?」

私は海斗さんに抱き締められていた。

「「やめてっ!!」」

私は精一杯の力で海斗さんを押し退けた。

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