もう一度、君にめぐり逢いたい〜ちっさいおじさんが起こした奇跡⁎⁺˳✧༚
「陽太、起きてっ! おじさんが居ないんだけどっ」


「うーん、zzz……」


何度呼んでも、揺さ振ってみても、陽太は目覚めそうにない。


ベランダや廊下、2階の全てに明かりを点けて、必死におじさんを探し始める。


(なんでっ、なんで居ないのーっ! 私があんなこと言っちゃったから?)


階段を下りて、リビングに向かう……。


テーブルの下や椅子の下、全ての場所を細かくチェックする。


「何してるんだ!」


物音に気付いた父親が起きてきた。


「あっ、お父さん! ちょっと探しものしてるんだけど……、お母さんは!?」


「お母さんならとっくに寝てるよ! そんなことはもう朝にして、早く寝なさい」


「はーい……」


不満げな返事を残しながら、しぶしぶと自分の部屋に戻っていく。
< 333 / 358 >

この作品をシェア

pagetop