銀棺の一角獣
「まかせろ。アルティナに何かあったら、俺も困るんだ――命がけで守るさ」
ティレルは尾をゆったりと振った。
そこへ慌てた様子で、もう一頭の馬がかけつけてくる。
「アルティナ様、わたしもお連れください」
「……ルドヴィク……」
「女王陛下をお一人で行かせるわけにはいきません。ティレル殿を信じていないというわけではないのです」
「我々もお供させてください」
ルドヴィクの後からやってきたのは、ディレイニー王国から戻ってきた騎士たちだった。深手を負って療養中のヴァルガスをのぞき、ミラール、マドレル、セサルの三人がそれぞれに馬を連れている。
「……でも」
一人の方がいいのではないかと、アルティナは思った。これ以上、彼らに負担をかけるわけにはいかない。
「アルティナ」
困ってしまったアルティナに、下からティレルが声をかける。
ティレルは尾をゆったりと振った。
そこへ慌てた様子で、もう一頭の馬がかけつけてくる。
「アルティナ様、わたしもお連れください」
「……ルドヴィク……」
「女王陛下をお一人で行かせるわけにはいきません。ティレル殿を信じていないというわけではないのです」
「我々もお供させてください」
ルドヴィクの後からやってきたのは、ディレイニー王国から戻ってきた騎士たちだった。深手を負って療養中のヴァルガスをのぞき、ミラール、マドレル、セサルの三人がそれぞれに馬を連れている。
「……でも」
一人の方がいいのではないかと、アルティナは思った。これ以上、彼らに負担をかけるわけにはいかない。
「アルティナ」
困ってしまったアルティナに、下からティレルが声をかける。