銀棺の一角獣
洞窟に一歩踏み入れると冷たい空気が襲い掛かってきた。洞窟内の空気は身を凍らせるようで、アルティナは身を震わせる。
「……ぐずぐずするな」
ティレルの言葉にアルティナは足を速めた。洞窟の中は、暗くはなかった。壁がほんのりと輝いていて足元も確認することができる。
ここでもまた、時間の感覚は失われていた。先を行くティレルの尾だけを見つめて、どこまでも洞窟の中を進んでいく。
やがて、洞窟の前方が明るくなってきた。アルティナはティレルに知られないようにため息をついた。
これでこの洞窟から抜け出すことができる。
□■□ ■□■ □■□
ようやく洞窟を抜け出て、アルティナは目を細めた。
洞窟の先に広がっていたのも、美しい森だった。けれど。ここは今まで歩いてきた森とは違う。
見たこともない花が咲き乱れていた――そこを飛び回っているのは――小さな妖精たちだ。背中に透明な羽根が生えていて、白い薄い衣をなびかせて、ひらひらとアルティナたちの周囲を飛び回っている。
「……ぐずぐずするな」
ティレルの言葉にアルティナは足を速めた。洞窟の中は、暗くはなかった。壁がほんのりと輝いていて足元も確認することができる。
ここでもまた、時間の感覚は失われていた。先を行くティレルの尾だけを見つめて、どこまでも洞窟の中を進んでいく。
やがて、洞窟の前方が明るくなってきた。アルティナはティレルに知られないようにため息をついた。
これでこの洞窟から抜け出すことができる。
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ようやく洞窟を抜け出て、アルティナは目を細めた。
洞窟の先に広がっていたのも、美しい森だった。けれど。ここは今まで歩いてきた森とは違う。
見たこともない花が咲き乱れていた――そこを飛び回っているのは――小さな妖精たちだ。背中に透明な羽根が生えていて、白い薄い衣をなびかせて、ひらひらとアルティナたちの周囲を飛び回っている。