銀棺の一角獣
「……これってどういうこと?」


 アルティナは小さな声でたずねた。


「まあ、俺の生まれ故郷みたいなものだな」

「リンドロウムの森のあの洞窟を越えれば、誰でもここまでやってくることができるのかしら?」

「いや、無理だな」


 さらりと一角獣は言ってのける。


「あの洞窟は結界が張ってあるんだ。俺たちが許可した者以外には洞窟は行き止まりに見えているというわけだ」

「……そうなの……。では、やるべきことをやって、できるだけ急いで戻りましょう」


 アルティナはティレルをせかした。一人で待たせているルドヴィクが心配だ。


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