銀棺の一角獣
「あら、ティレルも喜ぶわ。きっと。彼、若い女性が好きなのよ」


 どうやらケイシーの考える一角獣像とは異なっていたようで、ケイシーは少し驚いた様子になった。


「ライオール陛下へのお返事は今夜書くわ。二三日ゆっくりしていけるのでしょう?」


 アルティナはケイシーを庭園の方へと誘う。アルティナの後をついて庭園に出たケイシーは、四阿側の池で水を跳ね散らかしている一角獣の姿に目を輝かせた。


「ティレル! あちらにいる時に世話をしてくれた侍女のケイシーなの。今回、彼女も使いとして来てくれたのよ」

「よろしくな」

「しゃべるんですねえ! 触ってもいいですか?」


 ティレルがうなずくのを見て、ケイシーは手をのばす。

「こらっ! いきなり角を掴むなっ!」
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