銀棺の一角獣
「あの……だめだった、ですか……?」


 ケイシーの声が、困ったように震えた。


「いや、よくやってくれた」


 キーランはケイシーの肩を叩く。


「アルティナ、君が会うといい。僕は――たぶん同席しない方がいいんだろうな。君に全てまかせる――これは君の国のことだから。この部屋を使っても大丈夫だと思うよ」


 キーランは廊下へと出かけて、ケイシーに声をかけた。


「お茶を用意してあげて」

「かしこまりました」

「アルティナ。君の国の神官は食べ物に制限があるのか?」

「いえ……ないはずですが」


 アルティナは首を振る。キーランはにこりとすると、


「厨房からお菓子を届けさせるよ」


 そう付け足して、今度こそ部屋を出ていった。

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