銀棺の一角獣
ケイシーに呼ばれてやってきた神官は、意外なことにまだ若い男性だった。彼は白と黒の神官服を身につけていた。腰に巻いたベルトには、銀の飾りがついていて、そこには一角獣が彫り込まれている。
肩のあたりで黒い髪をまっすぐに切り揃えていた。
アルティナを見て、丁寧に頭を下げる。女王への正式の礼を取られて、アルティナは彼に微笑みかけた。
「あなたのお名前は?」
「カレン、と申します。陛下」
アルティナは、カレンを立たせると椅子を勧めた。丁寧に一礼して、カレンはそこに腰掛ける。
「なぜ、ここにやってきたの?」
「――この国に来たかということですか?」
カレンはアルティナの問いを引き取った。
それから、声を潜めてアルティナに言う。ケイシーは部屋の隅に控えていて、何も聞いていないというように刺繍枠の上に身を屈めていたけれど、ライディーア人でない彼女は信用できない。
肩のあたりで黒い髪をまっすぐに切り揃えていた。
アルティナを見て、丁寧に頭を下げる。女王への正式の礼を取られて、アルティナは彼に微笑みかけた。
「あなたのお名前は?」
「カレン、と申します。陛下」
アルティナは、カレンを立たせると椅子を勧めた。丁寧に一礼して、カレンはそこに腰掛ける。
「なぜ、ここにやってきたの?」
「――この国に来たかということですか?」
カレンはアルティナの問いを引き取った。
それから、声を潜めてアルティナに言う。ケイシーは部屋の隅に控えていて、何も聞いていないというように刺繍枠の上に身を屈めていたけれど、ライディーア人でない彼女は信用できない。